テレビの特番などで「盗聴器発見!」というシーンを見たことがある方の多くは、電源タップのような四角い箱をイメージするでしょう。これらは「コンセント型(電源偽装型)盗聴器」と呼ばれ、市場に出回る盗聴器の大部分を占めています。今回は、プロが見つける盗聴器の”王道”とも言えるこの機器の恐るべき手口と、素人には絶対に気づけない発見の難しさについて解説します。
なぜ「コンセント」が狙われるのか?最大の理由は”永遠の命”
昔のスパイ映画に出てくるような、机の裏にガムテープで貼り付けるタイプの盗聴器(電池式)は、ボタン電池や乾電池で動くため、数日〜長くても1週間程度で電池が切れ、使い物にならなくなります。
犯人からすれば、せっかくリスクを冒して他人の部屋に侵入しても、数日で聞こえなくなっては割に合いません。また、電池交換のために何度も侵入するのは捕まるリスクが跳ね上がります。
そこで考え出されたのが「コンセントから直接電気を奪う」方法です。コンセント(AC100V電源)に接続されている限り、盗聴器は永遠に電力を得ることができ、24時間365日、半永久的に部屋の音声を電波に乗せて飛ばし続けます。これが、犯人にとって最もコスパの良い「電源偽装型盗聴器」が大流行している最大の理由です。
手軽な「Aタイプ」と、完璧な隠蔽の「Bタイプ」
コンセントを中心とした盗聴器には、大きく分けて以下の2つのタイプが存在します。
1. 外部取り付け型(Aタイプ:三又タップ、延長コード型など)
最も多く発見されるのがこのタイプです。ホームセンターで売られている数百円の三又コンセントタップ(コーナータップ)の内部に、後からマイクと送信基板を組み込んだものです。実際にそのタップを使ってスマホの充電器などを挿すこともできるため、違和感がありません。
【危険なケース】 犯人が空き巣などに入った数分の隙に、「カチッ」とコンセントに挿すだけで設置が完了します。また、「前の住人が便利だろうと思って残していった」と勘違いし、次の入居者がそのまま使ってしまうケースが後を絶ちません。
2. 壁面パネル埋め込み型(Bタイプ:コンセント裏、スイッチ裏)
Aタイプよりもはるかに悪質で、発見の難易度が極めて高いのがこちらです。
壁に最初から備え付けられているコンセントパネル(プラスチックのカバー)を一旦外し、その奥(壁の裏側)にある電気配線(VVFケーブルなど)の間に、直接盗聴器の基板を割り込ませてハンダ付けや結線をして隠します。
【危険なケース】 外観(壁のパネル)からは絶対に何も見えません。部屋の持ち主がどれだけ神経を尖らせて部屋を掃除しても、壁の中なので目視では100%発見不可能です。しかも、この設置には電気工事士レベルの知識と工具が必要なため、新築工事の最中や、悪質な内装業者、計画的かつ高度な知識を持つストーカーによって仕組まれるケースが多いです。
素人による「取り外し(撤去)」の絶対的危険性
もし、ご自身で「見慣れない三又タップ(Aタイプ)」を見つけてしまった場合。恐怖のあまり「すぐに引っこ抜きたい!」と思うのが人間心理ですが、絶対に触らないでください。
なぜなら、盗聴器を設置した犯人は「抜かれたらすぐに分かる」からです(電波が途絶えるため)。犯人が近くのアパートや車の中にいてあなたの様子を受信していた場合、抜いた直後に逆上して部屋に乗り込んでくるという最悪のトラブル(身体的危害)に発展する恐れがあります。
また、Bタイプ(壁埋め込み型)に至っては、資格のない素人が触ると感電やショートによる火災(トラッキング火災)を引き起こす重大な危険があります。
プロの調査業者は、専用の広帯域受信機で場所をピンポイントで特定した後、犯人に悟られないように電源周辺の安全を確保し、警察との連携(証拠保全)も視野に入れて、安全かつ確実な撤去作業(電気工事士資格保持者による作業)を行います。
コンセント型盗聴器に関するQ&A
Q. 家のコンセントのネジがひとつだけ緩んでいます。盗聴器のサインですか?
Q. 自分で買った電源タップをずっと使っています。これに「すり替え」られることもありますか?
その電源タップ、入居した時から壁に刺さっていませんか?
目視で安全を確認できない「永遠の脅威」を電波の力で封じ込めます。
怪しい機器を見つけても、絶対に”触らずに”そのままご連絡を。
LINEで不審な物品の画像を送って無料相談 050-1724-1110(受付10:00〜23:00)